和歌memo 唐紅/うつつ編-うつつ√
秋山の黄葉を茂み迷ひぬる
妹を求めぬ山道知らずも
(うつつ)
秋山の黄葉の茂みに迷ってしまった妻を探し求めるのだけれど、道が分からないのです。
この歌も柿本朝臣人麿(かきのもとのあそみひとまろ)が軽(かる)の地にいた妻が亡くなった際に詠んだ挽歌で、先の巻二(二○七)の長歌に付けられた反歌二首のうちのひとつ。
長歌の「黄葉のように散ってしまった」の表現と呼応した内容ですが、おそらくはこの隠妻が亡くなったのも黄葉の鮮やかな時期だったのでしょう。
万葉集の時代の挽歌には、この歌のように「亡くなった人を呼び戻しに行きたいけれど道が分からない」との表現がよく見られますが、それも死者の魂や死後の世界の存在を常に身近に感じていて、連れ戻せる術がどこかにあると信じていたからなのかも知れませんね。
この反歌も、「もう一度妻に逢えるならどんな場所でも連れ戻しに行きたい」との、人麿の哀しくも切ない思いがよく表れている一首のように思います。
和歌memo 唐紅/うつつ編-うつつ√
人の見る上は結びて人の見ぬ
下紐開けて恋ふる日ぞ多き
(うつつ)
人が見る上衣の紐は結んでいるけれども、人に見えない下着の紐は結ばずに開けておいて、あの方との逢瀬を待ち焦がれている日が続いています。
/狒狒er
/用来发乙游疯
/头像一般是近期精神状态(?
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