「…この香り、ベリーティーか?」
「ああ。これも好きだろう」
表情の乏しい翡翠色の瞳が薄らと細くなった。
それが微笑んでいるのだと分かる生徒が、どれだけいるのだろうか。少ないと良い。
仄かな独占欲がちらつく。
ユーリスもつられたように微笑んで、冷めない内にとティーカップを手に取った。
カップを持つ指へと伝わる熱。熱い方が好みだと知ったベレトが、なるべく淹れた茶が冷めないようにと茶器まで温めてくれるようになったのはいつからだっただろうか。
嫌われてはいない。好かれてはいるのだろう。
けれども、それでは足りない。
ベレトを手に入れるためには、ベレトの中で一番でなくては。特別でなくては。
这段也好喜欢!!!!!!😭